ツボ押し!~頭痛編~
鍼灸治療で特定のツボを刺激すること症状の緩和に大いに役立つことがあります。
初めにツボとは何か?
東洋医学の重要な概念の一つに「気血(きけつ)」があります。気血とは、わかりやす<言えば、エネルギーと一般に理解されていますが、その気血の流れる通路のことを経絡(けいらく)といい、全身に12本の特性を持った流れがあります。
ツボは経絡上の要所にあり、ちょうど地下鉄が駅で地表と通じているように、体表との開□部であり、全身に 360余り存在します。それを東洋医学では経穴(けいけつ)と言います。経穴を精細に探れば、臓腑につながる経絡の変調を知ることができ、また逆に、経穴に適切な鍼灸刺激を与えると、体の調整が可能な治療点でもあります。
頭痛の時にはここをツボ押し!
今回は、特に効果が期待できる経穴「百会」、「天柱」、そして「合谷」について詳しくご紹介します。
百会(ひゃくえ) は、頭のてっぺんに位置するツボで、左右の耳の上端を結ぶ線と、頭の正中線が交わる地点にあります。このツボは、心身のバランスを整える効果があるとされ、リラックスやストレス解消にも寄与します。頭痛が起こった際に、百会を軽く押したりマッサージすることで、痛みが和らぐことがあります。特に緊張型頭痛やストレスによる頭痛には効果的です。

天柱(てんちゅう) は、首の後ろ、髪の生え際のちょうど真下にあるツボで、僧帽筋や頸椎に近い位置にあります。この位置を指で押すことで、肩こりや首の緊張を緩和し、それに伴う頭痛を軽減することが期待できます。特に、長時間のデスクワークや姿勢の悪さが原因で頭痛が引き起こされることが多いため、天柱を重点的にケアすることが推奨されます。

合谷(ごうこく) は、手の甲に位置するツボで、親指と人差し指の間にある骨のふくらみの部分にあります。このツボは、身体全体の調和をもたらす効果があり、特に頭痛の緩和に非常に効果的です。実際に、手のひらや指をしっかりと圧迫することで、副交感神経が刺激され、リラックスにつながります。合谷は自宅で簡単に行えるため、日常的に手軽にケアすることが可能です。

これらのツボを適切に刺激することで、頭痛の緩和が期待できることは非常に魅力的です。
百会、天柱、合谷を日常的にケアに取り入れることで、頭痛の予防や緩和に役立てることができるかもしれません。
頭痛の種類によっては鍼灸治療や医療機関での治療が必要な場合がありますので、お辛い時は当院に是非ご相談ください!!