凍結肩(五十肩)について

寒い時期には肩が固まった様な痛みになりやすいですね!今日は凍結肩(五十肩)の鍼治療についてのお話をさせて頂きます!
凍結肩の鍼治療について
「凍結肩」とは、肩関節周囲の炎症や硬直により、肩を自由に動かすことができなくなる状態です。肩を動かすときに痛みが生じ、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。特に、40代後半から50代にかけて発症しやすく、治療には時間と根気が必要です。そんな凍結肩に対して、鍼治療が効果的であることをご存じでしょうか?今回は、凍結肩に対する鍼治療の効果やメリットについて、接骨院の視点から詳しくご紹介します。

鍼治療の基本
鍼治療は、細い鍼を特定のツボや痛みを感じる場所に刺すことで、身体の自然治癒力を引き出す治療法です。東洋医学では、身体のエネルギーの流れ(気)のバランスが崩れることで痛みが発生すると考え、鍼を使ってそのバランスを整えます。凍結肩においては、肩周りの筋肉や関節に働きかけることで、痛みを緩和し、肩の可動域を改善することができます。

凍結肩における鍼治療の効果
痛みの緩和
鍼治療が凍結肩の最も効果的な点は、痛みの軽減です。肩を動かすことで痛みが生じる凍結肩の患者さんに対して、鍼は痛みを感じている部位に刺激を与えることで、神経の痛みの信号をブロックします。また、鍼刺激により、体内でエンドルフィン(自然鎮痛物質)が分泌され、痛みを和らげる効果があります。

血流改善と炎症の軽減
鍼を刺すことにより、血流が促進され、肩の筋肉や関節に必要な栄養が届きやすくなります。これにより、炎症を抑え、肩の硬直が緩和されることが期待できます。また、血液循環の改善により、肩関節周囲の組織が回復しやすくなり、早期の症状改善をサポートします。

可動域の改善
凍結肩では、肩の動きが制限されているため、腕を上げたり後ろに回すことが困難になります。鍼治療は筋肉や靭帯をほぐし、肩関節の可動域を広げる効果があります。治療を繰り返すことで、肩の自由な動きが戻り、日常生活での不便さが軽減されます。

筋肉の緊張緩和
肩の筋肉や靭帯が硬直すると、痛みがさらに悪化することがあります。鍼治療は肩周辺の筋肉の緊張をほぐすため、筋肉がリラックスし、肩の動きがスムーズになります。これにより、可動域が回復し、痛みを軽減することができます。

鍼治療の流れ
鍼治療を受ける際、まずは担当の鍼灸師が患者様の症状や痛みの場所を確認します。その後、痛みを感じる部位や肩周辺のツボに鍼を刺していきます。鍼は非常に細いため、治療中に痛みを感じることはほとんどなく、リラックスして治療を受けることができます。治療後には、肩の可動域が広がり、痛みが軽減されることが実感できる場合が多いです。

鍼治療の頻度と効果
鍼治療は1回で劇的な改善が見られることもありますが、凍結肩は慢性的な症状であるため、複数回の治療が必要なことが一般的です。初期段階では週に1~2回の治療を行い、症状の改善が見られた後は、治療間隔を少しずつ空けていきます。治療を継続することで、肩の可動域が回復し、日常生活での不自由さが改善されます。

まとめ
凍結肩の鍼治療は、痛みの緩和、血流改善、可動域の回復に非常に効果的です。肩の症状でお困りの方は、ぜひ鍼治療を取り入れてみてください。肩の痛みを和らげ、動きやすさを取り戻すお手伝いをさせていただきます。治療に関するご質問や不安な点があれば、いつでもお気軽にご相談ください。当院では、専門の鍼灸師が一人ひとりに合わせた治療を行い、症状の改善に努めます!