なぜ噛み締めが腰痛の原因になるのか?

― 顎の力と全身のつながりを知っていますか ―
「朝起きたときに腰が痛い」
「パソコンに集中していると、気づけば歯をグッと噛み締めている」
「マッサージで一時的によくなるけど、また腰が痛くなる…」
そんなお悩み、実は「噛み締め癖」が隠れた原因になっているかもしれません。
噛み締めと腰痛、関係あるの?
一見、関係のなさそうな“口まわり”と“腰”。
でも、体はすべてつながっています。

◆ 口の動きに関係する筋肉
噛み締めに使われる代表的な筋肉は「咬筋(こうきん)」や「側頭筋(そくとうきん)」といった顎を動かす筋肉。これらの筋肉が緊張すると、首や肩の筋肉(僧帽筋・胸鎖乳突筋など)にも影響を与え、最終的には背中〜腰まわりの筋緊張にも波及します。
特に頭の位置が前に出ている「ストレートネック」気味の方は、噛み締め時に首・背中・腰の筋肉まで常に引っ張られている状態になります。


解剖学的に見る「力の連鎖」
噛み締めによる筋肉の緊張は、体の「筋膜」や「筋連鎖」を通じて全身に波及します。
◆ 筋膜(きんまく)とは?
筋膜は筋肉を包んでいる膜で、全身タイツのように頭から足先までつながっています。顎〜首〜背中〜骨盤の筋膜ライン(ディープ・フロント・ラインなど)が緊張すると、腰の可動域が制限され、負担が集中しやすくなります。
◆ 骨盤と顎は“連動する”
顎を強く噛み締めると、骨盤がわずかに前傾(反り腰)または後傾(猫背)になりやすいという報告も。これは、顎の緊張が姿勢をコントロールするインナーマッスルに影響を及ぼしているためです。
結果として、骨盤の歪み → 腰部への負担増 → 腰痛発症、というメカニズムが起こります。

生活の中に潜む「噛み締め習慣」
以下のようなシーン、心当たりはありませんか?
- 緊張やストレスを感じると歯を食いしばっている
- 長時間のデスクワーク中に無意識に噛み締め
- 寝ている間に歯ぎしり(食いしばり)をしている
- スポーツ時や力仕事中に奥歯をぐっと噛むクセがある
これらは、すべて腰痛リスクにつながります。
東洋堂接骨院でのアプローチ
私たちは、単に「腰だけを治療する」のではなく、その原因がどこから来ているかをしっかり評価し、身体全体を診ていきます。
✅ アプローチの一例
- 顎関節や側頭部の筋緊張を整える手技療法
- 頭蓋・顔面・首のアライメント調整
- 骨盤・背骨のバランス調整
- 呼吸や姿勢を整えるエクササイズ指導
- 噛み締めのセルフケア指導(舌の位置、日中の意識改善など)
また、美容鍼灸や頭部へのアプローチで顎まわりのリラックスを促すこともできます。
噛み締めサイン、見逃していませんか?
噛み締めによる体のトラブルは、腰痛以外にも…
- 頭痛やめまい
- 肩こり、背中の痛み
- 顔のゆがみや肌荒れ
- 集中力の低下
- 朝のだるさ・疲労感が抜けない
など、さまざまな不調を引き起こす可能性があります。
最後に:腰が痛い=腰だけが悪いとは限りません
「最近、歯の食いしばりが気になる」
「マウスピースをしても、腰痛がよくならない」
「顔まわりもすっきりしたい」
そんな方こそ、一度“全身のつながり”に着目した施術を受けてみてください。
体をニュートラルに整えることで、本来の心地よい状態を取り戻せるはずです。
📌ご予約・ご相談はこちらから
ご予約、問い合わせ、お気軽にどうぞ!

