🌐【夏のぎっくり腰増加中!!原因とは?】

夏に多い急性腰痛の原因と対策
夏といえば「冷房」「レジャー」「アウトドア」…と開放的な季節ですが、実はこの時期は急性腰痛(ぎっくり腰)が増える傾向があります。
腰痛といえば冬の寒さを想像しがちですが、夏は冷え・疲労・姿勢の崩れが同時に起こりやすく、腰にとっては意外にもリスクの高い季節なのです。
🔍 夏に急性腰痛が増える主な原因
1. 冷房による筋肉の冷え
冷房の効いた室内と真夏の屋外との温度差は、時に10℃以上にもなります。
この急激な温度差は、腰回りの筋肉(脊柱起立筋、多裂筋、腰方形筋など)や靭帯を冷やし、血流を低下させます。
血流が悪くなると筋肉は酸素不足となり、柔軟性が落ち、動き出しの瞬間に「ピキッ」と損傷しやすくなります。
さらに冷えは、関節の潤滑油である滑液の分泌も減らし、腰椎の可動性を低下させます。これが朝起きた時や立ち上がり時の急な腰痛につながります。

2. 水分不足による血流低下
夏は発汗により水分・ミネラルが失われやすくなります。
水分が不足すると血液が濃くなり流れが悪くなり、筋肉や椎間板への栄養供給が低下。
その結果、疲労物質(乳酸など)が溜まりやすくなり、筋肉が硬くこわばる状態になります。
特に多裂筋や腰方形筋など、腰椎を安定させる深層筋は血流不足に敏感で、機能が落ちると腰痛リスクが急上昇します。

3. 姿勢の崩れ
夏は長時間のデスクワークやスマホ操作に加え、ソファやベッドでの“だらけ姿勢”も増えます。
これらは骨盤を後傾させ、腰椎の自然なカーブ(前弯)を消してしまいます。
骨盤の傾きは腰椎だけでなく、背中・首・足にも連鎖的に負担をかけるため、慢性的な腰痛から急性腰痛への移行も起こりやすくなります。

4. 急な運動・荷物の持ち上げ
夏は普段しない動きが増える季節です。
海やキャンプでの荷物運び、庭仕事、スポーツ…
準備運動なしで重い荷物を持ち上げたり、しゃがんだ状態から急に立ち上がったりすると、腰椎周囲の筋・靭帯が急に引き伸ばされ損傷します。
特に腰椎L4〜L5、L5〜S1は日常生活でも負担が集中するため、急な動作に弱い部位です。

🩻 解剖学的ポイント
腰痛の多くは、腰椎と骨盤を安定させる**インナーマッスル(多裂筋、腰部腸肋筋、腰方形筋)**や靭帯(棘間靭帯、後縦靭帯など)の損傷によって発生します。
これらは深部に位置し、表面からは触れにくい筋肉ですが、姿勢保持にとても重要です。
- 多裂筋:椎骨ごとに付着し、微細な動きと安定を担う
- 腰方形筋:骨盤と肋骨を結び、体幹の側屈や安定性を保つ
- 腸腰筋:姿勢保持・股関節の動きに関与し、腰椎への負担を減らす
これらが冷えや疲労で働かなくなると、腰椎の安定性が低下し、急性腰痛が発生します。



🌿 東洋堂接骨・はり灸院のアプローチ
当院では「体のニュートラル化」をテーマに、腰痛の根本改善を目指します。
- 手技による筋膜リリースで腰部〜骨盤周囲の緊張を緩める
- アイシング・電気療法で炎症を抑える
- 骨盤・腰椎のアライメント調整で負担のかからない姿勢を回復
- 必要に応じて鍼灸で深層筋(多裂筋・腰方形筋など)をダイレクトに緩める
- 再発予防のための体幹・姿勢トレーニング指導
📝 まとめ
夏の急性腰痛は、冷え+疲労+姿勢の崩れという複合的な要因が関わっています。
放置すると慢性腰痛や坐骨神経痛に移行することも少なくありません。
「違和感があるうちに」ケアすることが、長引かせない最大のポイントです。

