一人で答えを出さなくていい。仲間と考えることも、施術家の経験になる

経験の異なる施術スタッフが、接骨院内で記録や身体図を確認しながら一緒に考えているイメージ

こんにちは。テン十字グループ人事担当の本田です。

学校で専門知識や技術を学び、無事に国家資格を取得しても、現場に立っていきなり完璧な判断ができる人はいません。

患者様の身体の状態や生活背景、これまでの経過は一人ひとり異なります。似たような症状に見えても、一つとして同じ症例はありません。だからこそ施術家は、目の前の患者様から得た情報をもとに、その都度しっかり考えながら向き合っています。

人事の仕事を通じてスタッフと話していると、「患者様への対応を先輩に相談した」「ほかのスタッフと一緒に考えた」というエピソードが日常の会話の中でよく出てきます。

今回は、そうした日々のやり取りを通じて、施術家としての経験がどのように積み重なっていくのか、人事の視点からご紹介します。

■ 一人として「同じ患者様」はいません

患者様の状態を確認し、話を聞き、そこから症状の原因を考えること。これは施術に携わるスタッフ全員に共通する基本です。

しかし、患者様が変われば、仕事や運動、日常生活での身体の使い方、これまでの経緯もまったく変わります。教科書で学んだ知識をそのまま当てはめるだけでは、判断しきれない場面にも出会います。

また、対応するスタッフの側も、保有する資格や得意分野、これまで経験してきた症例はそれぞれ異なります。

だからこそ、目の前の患者様について毎回真剣に考える必要がありますし、自分一人の知識では判断に迷うことが出てくるのも、ごく自然なことです。

■ 「答え」をもらうのではなく、一緒に状況を整理する

院内の様子を見ていると、経験の浅いスタッフが先輩スタッフに相談する際、単に「正しい答え」を教えてもらうだけではないやり取りの場面に遭遇することがあります。

経験の浅いスタッフの診たてとその根拠を確認しながら、「今はどのような状態か」「これまでどんな経過だったか」「施術後にどんな変化があったか」を一緒に振り返り、絡まった情報を一つひとつ整理していく――そんなやり取りが日常的に行われています。

その中で先輩から、「こういう可能性もあるのでは?」「ここも一度確認してみよう」と、別の視点やアドバイスが加わります。

分からないことを一人で抱え込まず、先輩と一緒に考えながら、次に生かせるヒントを見つけていく。こうしたやり取りも、経験の浅いスタッフにとっては“日常の学び”の一つになっています。

■ 何気ない普段の会話から気づくこと

ベテランスタッフからは、こんな話も聞きます。
他のスタッフが普段担当している患者様の施術に代わりに入った際、何気ない会話の中から、それまで見えていなかった身体への負担に気づくことがあるそうです。

日々の申し送りや施術の合間に、「こういう考え方もある」「自分ならここを確認する」といった知識や経験が共有され、それが別の見方や対応につながることもあります。

経験豊富な先輩の引き出しに触れることは、若手にとって視野を広げる大きな機会です。同時に、若手からの素朴な疑問が、ベテランにとっても自分の知識を整理し直す良いきっかけになることもあります。

■ 「一緒に考えた時間」も、すべて自分の経験になる

施術家としての成長は、「一人で判断できた数」だけで決まるものではありません。

・分からないことを相談し、先輩と一緒に情報を整理したこと

・仲間と違う視点を共有し合い、新しい気づきを得たこと

・患者様の経過を見ながら、もう一度チームで考え直したこと

こうした一つひとつのやり取りが、次に似た症例へ向き合うときの一つの「引き出し」として自分の中に蓄積されていきます。

テン十字グループには、異なる資格やキャリアを持つ、様々なスタッフが在籍しています。最初から完璧を目指して一人で抱え込む必要はありません。周囲を頼り、仲間と一緒に考えながら、着実に施術家としての経験を深めていける環境です。

一人で抱え込まず、周囲へ相談しながら考えられることも、日常の学びの一つだと感じています。

■院見学・就職相談を受け付けています

テン十字グループでは、院見学や就職に関するご相談を受け付けています。

院見学では、設備や施術の様子だけでなく、スタッフ同士の関わり方や、経験の異なる仲間がどのように働いているかにも目を向けてみてください。